雑誌:ワールドカップ伝説90年代編

たまたまコンビニで見かけ長距離バスの移動の暇つぶしに買った

懐かしいと同時に、90年のW杯のことはほとんど知らなかったので(当時6歳では無理もないが)興味深かった

俺のW杯の記憶は94年から始まる。まあ年齢的にも少しずつサッカーをわかり始めたときでもあるし
ただ、ほとんど録画や、後に総集編で見たわけだが

始めに見開きいっぱいで94年のPK戦のラストシーンが載っていた
このシーンは、俺の中のサッカーの歴史の中で越えることのできない頂点に立つシーンである
まるでドラマや映画のような、そんなラストなのは今でも覚えている

言い方は悪いけど、バッジオだからはずすことができた、バッジオしか勝負を決められる選手はいなかったと思う
他の選手が決着を付けるなんて許される場面じゃなかったと思うのは俺だけじゃないだろう

まあその他の試合もかなり面白いものばかりで
近年の欧州では影を潜めてしまっている東欧の国の活躍が目立ったのもよかった
ダークホースが次々と落ちていったのものよかった

俺は年齢的にも生放送で見ていたわけではないけれど
当時見ていた人はこんなに面白い大会はないと思ったに違いない

さてどうしてだろうか
2000年以降のW杯にはかつてのようなワクワク感がない
もちろんそう感じているのは俺だけもしれないが
サッカーというものが研究され、ある程度固まってきているからかもしれない

94年あたりの大会の全対戦結果を考えると、強豪が考えられない弱小に苦戦したり負けたりしているケースが多々ある
それはまだまだ相手に対する研究が不十分であったり、圧倒的に身体能力に対応できてなかったり、自分たちのサッカーの形が見えてなかったりするのがその理由にあると思う。逆に言えばレベルが必ずしも高いわけではなかったとも言えるかもしれない

しかしそんな番狂わせを起こしてきたかつてのアフリカ勢・アジア勢の不気味さ、東欧のテクニシャン国家はもう影もない
アフリカは身体能力は確かに高いが、かつてほど差はないし、アジア勢もはっきりいって緩衝材程度の役割しかない。東欧はご存知の通りユーゴスラビアが解体し、それを取り巻く国の情勢もとてもいいとは言えない

2010年も近年の例に漏れずとてもじゃないが「ダークホース」と言える国があるとは思えない
躍進が期待されるアフリカ勢も予選の組分けを見る限りではどの国も落ちる可能性も高い
強いて言えば、日本や韓国が勝てば面白くはなるだろう。というかそこに期待するしかない



なんてたいして知らないくせにすみません